絵画クラスだより161205

ここ二ヶ月、展示のための作品制作が続き、生徒も講師も力の入る授業が続いていました。
少し疲れが見え始めてきたところで、今月は少し取り組みやすいデッサンとクロッキーについて勉強しました。

まずはパースの勉強です。
立体を鉛筆で描くだけですが、そもそも三次元のものを二次元に起こそうとしているのですから、これがかなり奥が深いのです。

一点透視法、二点透視法など、字面だけみると一見難しそうに思えますが、要はものをきちんと観察し、頭のなかで整理しながら描くことが大事なのです。

先入観から入ってものを描くとなんだか実体のないうす~いデッサンになりますが、一度パースを意識して描くことを覚えてしまえばあとは繰り返し練習していくのみ。無意識にできるようになります。

次にクロッキーです。生徒たちが順番にモデルをやるちょっといつもと違う回になりました。写真などではわからない瞬間の表情をいろいろな画材を使ってスケッチしていきます。

 

5分から10分という短時間の中で描くので、普段のデッサンとは一味違う雰囲気を味わえたのではないでしょうか。物の形を瞬時に捉える瞬発力が身についたと思います。

今月は少しアカデミックな授業になりましたが、今回学んだことが油彩・水彩などもにつながれば良いと思います。
次回の課題も楽しみですね。

山本莉花子

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