絵画クラスだより160620

さて、久しぶりの油絵の回です。
イメージ画、静物画、色々とこなしてきた絵画クラスですが、今回はその二つがミックスした課題です。
その名も「静物からのイメージ画」。
0から考えるイメージ画と違い基本となるモチーフがあるので、自由画が苦手な人も少し取り組みやすかったのではないでしょうか。
まずはモチーフをじっくりと観察し、それぞれイメージを形にしていきます。
あえて自由度は各々の裁量に任せたので、どの程度モチーフを採用するかが今回の課題の面白いところです。
みんながどのようにモチーフに反応するか、講師としても非常に興味深い課題になりました。

 

様々な要素を詰め込めば詰め込むほど構成は複雑になりますが、やり方を間違えるとただただ混沌とした主張のない絵になってしまいます。
一枚の絵を仕上げるにあたって、描き手は何度も取捨選択を繰り返さなければなりません。
大事なのは必要なものを選び取るということです。

こうして4回にわたって一枚の絵に向き合い、うまくいかなかったこと、うまくいったこと、色々思うことはあると思います。
誰でもいきなりうまく描けることはないのですから、少しずつうまくできたことを重ねていき、何度も描くしか上達する方法はありません。
完成した作品を並べてみると、同じモチーフを見たとは思えないほどのバリエーション豊かなものがそろいました。

少しずつですが確かに上達していっている生徒さんの作品を見ると、講師としても喜びを感じます。
次回の油絵も楽しみですね。

(山本)

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