A-04 経歴2—2つの著名なデザイン コンサルティング ファームで修行をする

大学を出たあとは, 榮久庵憲司氏(故人)というデザイン界の巨匠が率いていたGKデザインというデザイン事務所に勤めさせていただきました。

現在のホームページを引用させていただきます。http://www.gk-design.co.jp

プロダクトデザインからグラフィックデザイン,ブランディング,建築・環境デザインに至るまで様々な分野のデザインをする会社でした。

現在も健在ですが,当時は特に総合的・最先端の創造集団だったと思います。何より,デザインは超がつくハイレベルであり一貫性のある美しさがありました。

部署は専門分野ごとに分かれていて,私は建築・環境デザインを専門とする会社に配属されました。その社長である西沢健氏は芸大を卒業後,バウハウスの流れを汲むウルム造形大学に留学された方で,デザイン面で妥協が許されませんでした。

グループ内,別のデザイン分野の方達との交流では,考え方が建築と異なるところも多く,目新しい発見がありました。自由な社風で学究的,同世代の仲間が多い学校の延長のようなところだったと思います。ちなみに副代表の木村美幸もこの会社出身です。

組織事務所でしたが,仕事は入って間もなくから任されることが多く,責任重大で,大変鍛えられました。

●最初に入った会社GKデザインでは,大学で学んだ建築に留まらず,幅広いデザインの世界を学ぶことが出来ました。図工ランドが「デザインを楽しむ造形教室」というスローガンで,デザインをベースにしているのはココが原点です。

 

GKは素晴らしい会社でしたが,「10年位修行して独立しよう」と考えていた私は,5年経過した時点でもう一つ別の会社を見てみたいと思い転職を考えました。

その頃担当していた仕事がCI(コーポレート・アイデンティティ=現在はブランディング)というやや建築とは離れた業務でした。もっとこの分野を勉強したいとの思いで,CIの重鎮であった中西元男氏のPAOSというデザイン会社の門をたたきました。

同じくホームページを引用させていただきます。http://www.paos.net

この会社も名だたる大企業や行政からの依頼が殺到する会社でした。

仕事の進め方はより論理的でコンセプト重視でした。またトップが仕事の隅々まで責任をもって見ていることも新鮮でした。

トップである中西先生と企画部門がコンセプトを練り上げ,制作部門がデザインを詰める。マーク一つデザイン開発するのにも,企画部門・制作部門が膨大な作業をして,プレゼンテーションも凝りに凝って作り上げる。仕事の進め方に感動しました。会議室のテーブルには「THINK CREATIVE」という標語が表記されたアクリル製サインが掲げられていました。

PAOSでは私の専門性を考えていただき,建築・環境アイデンティティ(ブランディング)を開発する部署を立ち上げ,新しい考え方を模索する機会に恵まれました。

●2番目に入った会社PAOSでは,現在シンボリック・アナリスティック・サービスと言われる分野の先駆けを勉強させていただきました。

(追記)2番目,3番目の点といえる2つのデザイン会社では,大学で学んできた建築の仕事だけでなく,より幅の広いデザインの視点,企業イメージを構築する手法などを学びました。激務でしたが,若い時期面白い仕事に携われたことは貴重な経験でした。良い修行の時代であったと思います。

 

 

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