
「平面の造形あそび」のカテゴリーです。技法の幅を広げるねらいがあります。今回は、ひっかいて絵を作るスクラッチ。黒一色のボードを、尖った道具でひっかくと、下地の白が出てきて、エッチングのような効果が生まれます。色のない、白黒だけの世界での表現です。ちょっと根気が必要な課題になりました。
白と黒とがいつもと逆転していますので、ふとわからなくなります。特に白と黒の中間のグレイの濃淡が難しく、丁度よい加減で止めることも大事です。また、スクラッチに向いている画題もあるようで、動物の毛並みや鳥の羽根など、細い線を重ねた効果を生かして、質感を出していけると見応えがあります。夜空の花火や星などの表現もこの技法に向いています。いつもとは異なる技法で、生徒の皆さんには新鮮に感じてもらえたのではないでしょうか(ランド長 木村明彦)












