B-03 ポリシー2—ほめる=ゾーン(zone)に入る状態をつくる

ポリシーの二番目は,

「ほめる」—ゾーン(zone)に入る状態をつくるです。

子どもの創作活動とのつきあい方の要点は,実はとてもシンプルです。それは「共感する」ことにつきるからです。

「共感する」の図工ランド講師側からの働きかけのアクションが「ほめる」なのです。単におだてるという目的ではなく,生徒のアイデアに共感してほめる→生徒は自分に自信を持つ→より集中力を発揮する。という創作活動にプラスのスパイラルをつくるのが目的です。

「ゾーンに入る」という状態があります。集中力が高まって,他の考えや周囲のことが意識から消えて,感覚が研ぎ澄まされ,活動に完璧に没頭している特殊な意識状態のことだそうです。当然,創造力育成のためには子どもたちに,ゾーンの状態に入ってもらいたいと考えていますが,この状態に持って行くのは簡単なことではありません。そのために,図工ランドでは日々試行錯誤しています。

そのための基本は,子どもの創作活動に対しておおらかに受け止めることだと考えています。課題ですから,こう描いて欲しい,こう作ってほしいという意図があるのですが,子どもさんによってはそういった課題の意図にこだわらず創作することがあります,というか,その方が多いです。その時,無理に指導すると,「じゃあ次はどうすればいいの」とすべて受け身の姿勢になってしまいます。これでは,ゾーンに入るどころではないことは明らかです。何を描いてもよい,何をつくっても良いという肯定的な環境をつくり,そのことが納得できれば,自ら創作する意欲が湧いてくると考えます。

子ども達が,授業が終わって「楽しかった!来週は何をするの?」と目を輝かせて言ってきてくれる事があります。それが良い仕事をしたと実感するときです。

●保護者の方は,もっと上手く描けるように教えて下さい,と要望されることが多いのですが,小さいうちからあまりそれをすると,創作に最も向かない「萎縮」状態になり,自分で発想することができなくなります。ぜひ,子どもたちの創作活動に対しておおらかに受け止めて「ほめる」という図工ランドの基本姿勢をご理解下さい。発想を優先して数をこなして行けば,上手さは自然に身についてくると考えます。

とはいえ,子どもたちが水を打ったようにシーンと創作活動に没頭する状態になるのは,年に数回あるかどうか,という頻度です。これをもっと増やしてゆきたいと考えています。

体験する